今の日本の若者が技能実習生として外国に働きに出るとどうなるか

ホアルー

近年、日本の産業技術や技能を習得するという名目で、主に東南アジアの多くの若者達が技能実習制度を利用し、日本に来て働いています。


技能実習生たちは若く、本国での就業経験もないような子たちが来日し、ルールで雁字搦めの日本社会に飛び込んできます。

ですので、戸惑いや不安があるのは当然のことで、みなさんが入社1年目の新人の頃を思い出してみてください。

最初からバリバリに組織に適合して、即戦力としてやれましたなんて胸を張って言える人はごく少ないでしょう。

日本人ですらそういう状態なので、技能実習生たちにいきなり即戦力としての働きを期待するなんて無謀すぎます。

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ベトナム人実習生の不満
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後日、記事にする予定ですが、東南アジア圏の若者は学校教育としての勉強は得意という子は少ないですが、仕事での作業などで能率の良い方法を考えるのは得意な子が多いです。

いわゆるセンスの良い子が多いという事です。

ですので、結果をすぐに求めず、じっくりと個人の性格や資質を観察しながら指導してみてください。

2、3ヶ月でかなりの戦力になってくれるケースも私は多々見てきています。

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それプラス、日本の社会ルールや組織ルールを一つ一つ丁寧に教えてあげてください。

自国に比べてかなり違和感のあるルールなんかもあるはずですが、頭ごなしにやれと言うのではなく、

根気よく感情的にならずに教えてあげた方が、結果的に上手くいくことが多いです。

こちらの記事も参考に
仕事で技能実習生や留学生を指導する際の3つのポイント
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そこで逆説的にはなるのですが、もし今の日本の若者が技能実習生として外国に働きに出たなら、どうなるかなと考えてみました。

まず一つは、言葉が通じない、コミュニケーションがとれないという点で、多くの若者が我慢できなくなるでしょう。

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日本人同士でも、積極的に初対面の人とコミュニケーションがとれる若者が少ない中で、

言葉が通じないという状況を打破するぐらい身振り手振りでコミュニケーションをとっていける若者が果たしてどれほどいるでしょうか。

さらに、日本という社会自体が他国より環境的に恵まれているので、若い内は人間としての芯の強さはまだありません。

その点、いわゆる発展途上国や新興国の若者はたくましいですよ。環境がそれほど良くない分、早くに自立心が生まれますし、自ら動いていかないと何も得られない事が多いからです。

そしてそんな環境でも、自らを不遇として嘆く事もしませんし、何とかして生きていくという意志があります。

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日本の若者はどうでしょう。恵まれているが故に努力しない人が多いという状況が現出してきています。

そういった事を考えながら、20年、30年後の世界の中の日本という立ち位置が、どうなっているのかなと少し心配になったりもします。

これからの日本の若者には、広くアジア・世界へと目を向けて、世界と渡り合う意識で頑張ってほしいものです。
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Posted byホアルー

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