ベトナム 生まれた家の違いでこれほどまでに境遇が違ってくるという事

ホアルー

ベトナムは東南アジアの新興国として、伸び盛りの経済とその若さがクローズアップされがちです。

しかし、そんなベトナムにもまだ、極貧生活を強いられている人々がいて、悲しいかな私の親戚にも、すごく貧しい暮らしをしている人がいます。

その親戚は、家族に不幸があり、今は65歳を超えるおばあさんと10歳ほどの少年の2人だけの暮らしです。


もちろん助け合い精神が非常に強い、ベトナムの田舎のコミュニティの中での生活ですから、食と住まいに困るようなことはありません。

ベトナム人の助け合い精神
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ですが、その親戚の少年は成長するにつれて、家にお金や資産がないという圧倒的な経済的格差に直面することになります。

新しい服が買えないとか、高級な料理が食べれないなんて事は人間の気の持ちようでなんとでも我慢が効きます。(それでも小さな子供にとっては哀しい事ですが)

ですが、人生の節目節目、例えばベトナムなら、ハノイに出て大学に進学するとか、技能実習生として海外に働きに出るなど。

そのような節目には必ずお金という問題がつきまといます。


で、その親戚の少年には選択肢がありません。大学への進学費用を出す親がいません。ましてや技能実習生として海外に出る費用なんてとてもじゃありませんが出せません。

ですが、その親戚の少年の村の中でも、親がある程度資産を持っていて、いざという時にまとまったお金を捻出できる家も結構多いです。

ですので、共に同じ村で成長していった友人達は自らの道を家族の援助を得て、決めて進んでいく事ができるのです。

しかし、その親戚の少年にはそれができません。それはもう凄く悔しい思いをするでしょう。

ベトナム 貧困と現実
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彼は心優しいので、そういった境遇を祖母に嘆く事もしないでしょう。

大人になりながらそのくやしさと悲しみを、自分の心の中にだけしまっておいて生きて行きます。


当然、彼の家族に仕事や就職に強いコネクションなんてありもしませんから、安定した職につける可能性も少ないでしょう。



今の時代ですから、そういった境遇の彼と、結婚という話が出れば、恋人はともかく恋人の家族は反対に回る可能性が高いです。


悲しい現実ですが、ベトナムの極貧の家に生まれるとはそういう事なのです。

縁あって彼の親戚となったわけですから、単純な金銭的援助などではなく、彼の生きる道を見つけるという事に対して、何か影から支えてあげたいなと考えています。

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Posted byホアルー

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