ベトナム人の日本語学習における問題点や挫折ポイント
ここ最近のベトナム人実習生や留学生の増加で、日本語を勉強するベトナム人ももちろん増えてきています。
私の妻や義姉、前職時の会社のベトナム人実習生達にもちょくちょく日本語を教える機会があるのですが、ある程度の日常会話レベル(日本語能力試験N3レベル)までは習得できる人も多いのですが、N2レベルまで到達する人はなかなかいません。
まあ実習生に関しては3年というくくり(現在は最長で5年間)があるので、仕方ない部分もあります。ですが友人のベトナム人留学生なんかは、来日して4年が過ぎてもN3にすら合格していないという人も中にはいます。
こればっかりは人の性格によるところもあって、語学の勉強に関してはこつこつ毎日少しづつ継続できるかどうかがすごく重要になると思います。
個人の性格というファクターを除いても、ベトナム人の日本語学習にはいくつかの問題点があると感じてるので纏めてみます。
ベトナム語に対して日本語の語彙数が多すぎる
これがある程度日本語学習を進めたベトナム人を一番悩ませる問題ではないでしょうか。
例えば『明るい』という言葉の同義語・同意語や類語(この時点でベトナム人はややこしいと感じる)だけでも『まぶしい』『まばゆい』『あざやかな』は色彩の度合いや印象を表す類語ですし、『はきはきした』『天真爛漫な』などは人の性格を表す類語になります。他にも一定の知識や理論・技術に詳しい事の表現として『明るい』とも使いますよね。
これがベトナム人のみならず外国人の日本語学習の大きな壁となります。
なんで、同じもしくは似たような言葉がこんなにいっぱいあるの?と何度ベトナム人に聞かれた事か(笑)

この問題に躓きもういいってなってしまったベトナムの人は日本語能力試験N3をかろうじて合格するかどうかというレベルまでしかいきません。
N2レベルになると、同じ意味を表す言葉を選択せよという問題のレベルが格段にあがります。N1ともなると下手すると日本語苦手な日本人はできないレベルになっちゃってます(笑)
ですので、まずは日本語の語彙数の多さに嫌気をささない事が大事です。
あいまいな意味の言葉が多すぎる
普段何気なく日本人が使っている言葉でも、いざ日本語を勉強している外国人に説明しようとすると、なかなか上手く説明できない言葉も結構多いんですよね。
私も改めてベトナムの人に日本語を教えるにあたって、何度も説明の仕方に苦慮した事があります。
例えば化粧品のパッケージなどで良く目にする『しっとり』という言葉。今すぐ説明してほしいと言われて、どうやって説明するか想像してみてください。
私は結構な時間詰まりました(笑)で、結局、水分が表面に薄く広がっているような感じかなと答えたのですが、ネットで調べると、1、湿り気を帯びたさま 2、適度に水分を含み、うるおいのあるさま 3、しとやかで落ち着いたさま と出てきます。
私の答えなら1と2を合わせたような説明で、まあまあ解りやすく説明できたかなと思ったのですが、このネットで調べた意味をそのままベトナムの人に伝えると、うるおい?しとやか?何それどんな意味?となりました。
そりゃそうですよね(笑)じゃ『うるおい』をネットで調べると 1、しめり・しめりけ 2、精神生活が豊かである事。情趣。 3、(物質的な)ゆとり と出ました。
もうこの後どうなったかはお解りですよね(笑)
といった感じで、言葉の意味があいまいなニュアンスを表現する言葉も多いので、その点も挫折ポイントとなる事が多いです。
読解めんどくさい問題
これは日本語能力試験の内容をご存知の方ならわかると思うのですが、日本語能力試験の最終問題に必ず読解というカテゴリーがあり、長文を読んで、合間の鍵となる文章が表す意味を選択肢から選べみたいな問題が出ます。
ベトナム人は基本的に長文嫌いです。ましてや日本語での長文問題ですから、いっぱい日本語が並んでいるのを見た時点ですごく嫌になります(笑)

なので読解問題での得点が日本語能力試験合否の鍵となります。まあ日本語学習という点で日本語能力試験に拘る必要もないとは思うのですが、やはり習得レベルの目安にはなるので、合格するにこした事はないです。
じゃ読解問題をどうやって克服するかというと、もう日本語の長文に慣れてくださいとしか言いようがない(笑)まあそれが大前提なんですが、一つは長文中に解らない言葉があっても気にせず諦めずに読み進めてください。
案外その部分の言葉の意味が解らなくても、問題を解くにあたっては影響なかったなんて事もあります。ですので、解らない言葉は無視してまずは長文全体を読み切る事と試験に臨むベトナムの人にはアドバイスしています。
日本語能力試験の受験者数国別でもベトナム人の人数は年々増えてきています。実習先やアルバイト先で一緒に働く同僚の日本人の方は、もし日本語に関して質問されれば優しく丁寧に教えてあげてください。
そういった事が職場のコミュニケーションの一環としても重要な事です。実習生や留学生の日本語レベルが少しでも向上すれば、その職場にとって少しでもプラスになるのは間違いないですからね。
私の妻や義姉、前職時の会社のベトナム人実習生達にもちょくちょく日本語を教える機会があるのですが、ある程度の日常会話レベル(日本語能力試験N3レベル)までは習得できる人も多いのですが、N2レベルまで到達する人はなかなかいません。
まあ実習生に関しては3年というくくり(現在は最長で5年間)があるので、仕方ない部分もあります。ですが友人のベトナム人留学生なんかは、来日して4年が過ぎてもN3にすら合格していないという人も中にはいます。
こればっかりは人の性格によるところもあって、語学の勉強に関してはこつこつ毎日少しづつ継続できるかどうかがすごく重要になると思います。
個人の性格というファクターを除いても、ベトナム人の日本語学習にはいくつかの問題点があると感じてるので纏めてみます。
ベトナム語に対して日本語の語彙数が多すぎる
これがある程度日本語学習を進めたベトナム人を一番悩ませる問題ではないでしょうか。
例えば『明るい』という言葉の同義語・同意語や類語(この時点でベトナム人はややこしいと感じる)だけでも『まぶしい』『まばゆい』『あざやかな』は色彩の度合いや印象を表す類語ですし、『はきはきした』『天真爛漫な』などは人の性格を表す類語になります。他にも一定の知識や理論・技術に詳しい事の表現として『明るい』とも使いますよね。
これがベトナム人のみならず外国人の日本語学習の大きな壁となります。
なんで、同じもしくは似たような言葉がこんなにいっぱいあるの?と何度ベトナム人に聞かれた事か(笑)

この問題に躓きもういいってなってしまったベトナムの人は日本語能力試験N3をかろうじて合格するかどうかというレベルまでしかいきません。
N2レベルになると、同じ意味を表す言葉を選択せよという問題のレベルが格段にあがります。N1ともなると下手すると日本語苦手な日本人はできないレベルになっちゃってます(笑)
ですので、まずは日本語の語彙数の多さに嫌気をささない事が大事です。
あいまいな意味の言葉が多すぎる
普段何気なく日本人が使っている言葉でも、いざ日本語を勉強している外国人に説明しようとすると、なかなか上手く説明できない言葉も結構多いんですよね。
私も改めてベトナムの人に日本語を教えるにあたって、何度も説明の仕方に苦慮した事があります。
例えば化粧品のパッケージなどで良く目にする『しっとり』という言葉。今すぐ説明してほしいと言われて、どうやって説明するか想像してみてください。
私は結構な時間詰まりました(笑)で、結局、水分が表面に薄く広がっているような感じかなと答えたのですが、ネットで調べると、1、湿り気を帯びたさま 2、適度に水分を含み、うるおいのあるさま 3、しとやかで落ち着いたさま と出てきます。
私の答えなら1と2を合わせたような説明で、まあまあ解りやすく説明できたかなと思ったのですが、このネットで調べた意味をそのままベトナムの人に伝えると、うるおい?しとやか?何それどんな意味?となりました。
そりゃそうですよね(笑)じゃ『うるおい』をネットで調べると 1、しめり・しめりけ 2、精神生活が豊かである事。情趣。 3、(物質的な)ゆとり と出ました。
もうこの後どうなったかはお解りですよね(笑)
といった感じで、言葉の意味があいまいなニュアンスを表現する言葉も多いので、その点も挫折ポイントとなる事が多いです。
読解めんどくさい問題
これは日本語能力試験の内容をご存知の方ならわかると思うのですが、日本語能力試験の最終問題に必ず読解というカテゴリーがあり、長文を読んで、合間の鍵となる文章が表す意味を選択肢から選べみたいな問題が出ます。
ベトナム人は基本的に長文嫌いです。ましてや日本語での長文問題ですから、いっぱい日本語が並んでいるのを見た時点ですごく嫌になります(笑)

なので読解問題での得点が日本語能力試験合否の鍵となります。まあ日本語学習という点で日本語能力試験に拘る必要もないとは思うのですが、やはり習得レベルの目安にはなるので、合格するにこした事はないです。
じゃ読解問題をどうやって克服するかというと、もう日本語の長文に慣れてくださいとしか言いようがない(笑)まあそれが大前提なんですが、一つは長文中に解らない言葉があっても気にせず諦めずに読み進めてください。
案外その部分の言葉の意味が解らなくても、問題を解くにあたっては影響なかったなんて事もあります。ですので、解らない言葉は無視してまずは長文全体を読み切る事と試験に臨むベトナムの人にはアドバイスしています。
日本語能力試験の受験者数国別でもベトナム人の人数は年々増えてきています。実習先やアルバイト先で一緒に働く同僚の日本人の方は、もし日本語に関して質問されれば優しく丁寧に教えてあげてください。
そういった事が職場のコミュニケーションの一環としても重要な事です。実習生や留学生の日本語レベルが少しでも向上すれば、その職場にとって少しでもプラスになるのは間違いないですからね。
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