留学生のビザ発行審査の厳格化に続いてビザ更新審査も厳しくなるか

ホアルー

2018年10月期から日本への留学資格申請の審査が厳しくなった事が昨年末に判明しました。





全体の申請数約1万6,000件に対して、交付率は65.6%に留まり、2018年4月の交付率77.7%に対して12.1%の減少となりました。

しかし、国別内訳では中国・ベトナムなどの留学生が多い国の交付率は約90%でほとんど変わらず推移している反面、ミャンマーやバングラデシュなどのアジア諸国の交付率が格段に下落しています。





日本政府からすれば不法滞在となるリスクのある留学生の入国を、水際で防ぎたいとの思惑でしょうがビザ発行審査を厳格化するという事は、

現在日本に滞在する留学生へのビザ更新審査も厳しくなる事が想定されます。


それは当然留学生側も懸念している事で、週28時間以内という就労制限や国民健康保険や国民年金の納付履歴等、

更新審査に付いて回る重要事項について以前より気をかけている留学生が私の周りでも増えていますし、相談も受けています。





私の周りにはいませんが、2つ、3つとアルバイトを掛け持ちし、就労制限以上の労働を行っている留学生も確かにいて、本来の主旨である勉学はほとんど疎かにしているような留学生がいるのも事実です。


もちろん入国管理局側もそういった留学生が多数いる事も把握していて、ビザ更新審査もより厳格化するのは間違いないと私は考えます。


一方で、大学を卒業した留学生に対して、年収300万円以上での雇用で、日本語での業務が円滑である事が認定されるなら業種に問わず在留資格を得られる制度も今年4月からスタートします。

今、2つ3つのアルバイトに時間拘束されながら、ビザの更新に不利になるような労働を行うか、

週28時間以内の労働を遵守し、大学卒業後の就職まで努力して日本での安定した雇用を獲得するかの選択に対して、どちらが賢明かは明白ではありますね。

留学生に対しては、諸々の事情はあるかと思いますが、日本政府のビザ更新審査の厳格化も想定される中で、決められたルール内で努力し、日本での永続的な雇用を勝ち取る方向性に向いて欲しいと個人的には思います。
関連記事
Posted byホアルー

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply