ベトナム小売業界の力強さ

ホアルー

私がベトナムを訪れる際は、そのほとんどがハノイやハノイ近郊、または妻の故郷ニンビン省タムコックになるんですが、

ハノイやその他の地方都市を周っても、個人商店が軒を連ねる地域が各都市に必ずあって、

地元の市場も結構賑わいを見せているところが多いです。


日本の地方都市の個人商店や昔からある地元の市場って凄く寂れてしまっているイメージですし、

実際に京都や金沢など観光地として人気な都市以外の地方都市の商店街や市場は閑散としている所が多いです。

shopping-street-2197211_640.jpg



ベトナムにも大型スーパーマーケットやショッピングモールは複数あって、日本の個人商店や市場が廃れてしまった要因の一つとされる、

複合商業施設の台頭がベトナムでも進んでいます。

しかし、ベトナムでは日本のように複合商業施設が台頭しているといっても、個人商店や市場が廃れてしまっている訳ではありません。


<ベトナム小売業がさらなる成長の鍵となる>






ベトナムの大型スーパーマーケットやショッピングモールの価格帯はまだまだ高いですし、

生鮮食品なんかは地方の市場に行けば、半値から3分の1ほどの値段で購入できます。


ベトナムはとても若い国で、低所得層が広い所得分布となっています。

庶民的な市場や個人商店が廃れない要因はそのあたりにもあるでしょう。


何よりハノイや地方都市にひっそりと佇む個人商店はそれぞれに味わいを醸し出して、街の景観に溶け込んでいるので、

それはそれでベトナムらしさの一つでもあるなと、ベトナムを訪れるたびに思ったりもします。

<ベトナムの市場の行方>



これから所得分布の移行や、インフレ・個人消費の旺盛により変化の速度が早まるであろうベトナム小売業界。

日本の失敗の轍を踏まず、個人商店や地方市場の活気をいかに維持できるかも課題となりそうです。
関連記事
Posted byホアルー

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply