ベトナムが気づかせてくれた事

私の両親は親戚付き合いもそれほどなく、友人も数えるほどしかいません。
ですので、子供の頃の私は大人と接する機会もそれほど多くなく、親しい連れといつもつるんいるだけの粋がっていた半端もんでした(笑)
そんな環境なので社交性もあまりなく、イキっていたわりに人見知りで、大人が大勢いるような席では黙りこくって何も話せませんでした。
そんな私も社会人となり、管理者となり、ベトナム人彼女ができて、ベトナム人女性の妻と結婚しました。
社会人となって最低限の社交性は身に付いていましたが、とても社交的な人間なんかではなく、
組織内でも管理者でありながら浮いた存在であったと思います。
そんな私ですが、妻の故郷ベトナム・タムコックを訪れるたびに、屈託のない素朴なタムコックの人々との交流を通じて、
今までの自分は、自分の殻というか型に当てはめて、自分は社交的ではない一匹狼的な人間だと決めつけていたんだと気づかせてくれました。
その事に気づかされてから、私は自分の殻を取っ払い自然体で人と接することができるようになりました。
そして、不思議な事に自分が自然体でいると、周りが良く見えるようになり、
自分が管理する部下や同僚の心理状態や気持ちが以前よりも格段にわかるようになったのです。
なんというか心に柔軟性が生まれたというか、相手の気持ちをすっと吸収できるようなそんな感覚を覚える事が多くなったのです。
おそらく、タムコックという自然に囲まれ、自然と共生する人々との交流の中で、
ずっと日本の都会で暮らしてきた私の、心の中のしこりのようなものが絆されていったのでしょう。
妻にも良く付き合い始めた時と今と、全然違う人間になったみたいと言われます。
それはもちろん良い意味でという事で、妻もまたタムコックで生まれ育った人ですから、
日本人の窮屈な生き方にはすごく疑問を持っていますし、タムコックの人々の素朴さや大らかさを時々懐かしんでいたりします。
日本の働く世代の多くが、外国の人々から見ると凄く窮屈な生き方をしているように見られています。
日本という殻に閉じこもるのではなく、海外の様々な国の文化や習慣に触れ、素朴さや屈託の無さを持ち合わせた人々と交流する事が、
今の日本を生きる人々の心のしこりをほだすには必要なのかもしれませんね。
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