生き抜く矜持

目覚ましい経済発展を遂げ、東南アジアの最も勢いに乗る国の一つという認識を広く持たれているベトナム。
ですが、そんなベトナムでも社会保障や福祉が充実しているとはとても言えず、
尚且つ大都市圏と地方の2極化も進んでいます。
ハノイやホーチミン・ダナンの先進国に劣らない発展の影で、地方都市や農村部では今でも貧困にあえぐ人々も多く、
若者もその地方や村では安定した収入を得る事すら難しい地域も存在するのが実情です。
<ベトナム 貧困と現実>
しかし、ベトナムの人々は貧困である事で自らを卑下することなく、周囲からも嘲笑されることはそれほどありません。
貧しいという現実を受け止めて、心に去来する様々な想いを押し込んで生きていこうとします。
<ベトナム 生まれた家の違いでこれほどまでに境遇が違ってくるという事>
ベトナム人にとって特別な花であるハスも、土中で長い月日を耐え忍んでやがて美しい花を咲き誇らせます。
どれだけ土にまみれようとも、どんなに境遇が悪くても、自らを汚すことなくハスの花のように白く美しくありなさい、というハスにまつわる詩もベトナムにはあるぐらいです。
<ベトナムの国花 ハス>
哀しい歴史があるベトナムでは長く辛い時期が続きました。
そしてその影響は今でも消える事はありません。
ですが貧しかろうが、境遇が悪かろうが、生き抜いていく事こそが大事なんだという事を、ベトナムの人々は身を持って体現しているのかもしれません。
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