退廃する伝統と紡がれる伝統
その国の歴史を通じて脈々と受け継がれてきた伝統。
新しいものに重きを置く価値観が優位に立つようになった現代では、世界中の様々な国で様々な伝統が途絶えようとしています。
その国に生きた人々が紡いできた伝統が途絶えるという事実を、我々はもっと重く受け止めなければならないかもしれません。
伝統を脈々と受け継いできたという事は、その伝統が国の誇りであり、人々の誇りでもあったからです。
そんな時代時代を生きた人々の誇りを、現代に生きる我々は最先端のテクノロジーや娯楽に目を向けてしまうあまり、
軽んじてしまっているのではないか。
そんな気がしてなりません。
個性を尊重する世の中であるべきだと、綺麗事を並べ立てる割には、最も尊重すべきとも言える国の個性である伝統を退廃させようとしている。
100年前の人類と100年後の人類に現代人は蔑まれ、軽蔑されてしまうかもしれません。
欲求や快楽・利便性や娯楽性を追求する事を否定はしませんが、その国に生きた人々が連綿と受け継いできた誇りと魂を現代で切り捨ててしまっていいのかどうか、
現代を生きる全ての人々が真剣に考えなければならないでしょう。
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