労働とは

生きる糧を得るための行為。
端的に言えばこうなるだろうか。
やりがいを持って働こう。
向上心を持って働こう。
会社のために働こう...。
働き始めた新入社員なんかの労働意欲の内訳はこんな感じだろうか。
しかし、大多数の労働者はやがてこうなる。
家族の為に頑張ろう。
もはや働こうではなく頑張ろうになる。
何歳になっても向上心や野心を持って意欲的に働く意識が高い人もいる。
だが、そんな意識が高い人々がわからない事実がある。
多くの労働者はとっくに野心や向上心を取り下げ、家族の為に頑張るだけだということを。
それを誰も否定はできないだろう。
家族の為に頑張る。
立派な働く理由だ。
野心や向上心を持ち、目をギラつかせて、家族を顧みないで、仕事に没頭する人よりも、
よっぽど家族にとっては良いだろう。
だからといって、労働によって生活の糧を得るものにとって、
最低限のルールはある。
仕事を疎かにしてはいけない。
貰っている給料の分はきっちり仕事をこなさなければならない。
それすらもせずに、労働を舐めきった仕事をしている者が増えてはいないか?
自分は果たして給料分の仕事はきっちりできているか?
それは常に問い続けなければ。
ただでさえ、野心や向上心を取り下げた者は、
技術の進歩に置いていかれがちだ。
現代では、100%安泰な企業などない。
野心や向上心を取り下げた労働者は、外の世界に放り出されると、
信じられないほど弱い。
それは放り出されて初めてわかる。
そして、そこからもう一度這い上がるには、多大な困難が伴う。
それはぬるま湯に浸かっているうちはわからない。
野心や向上心を持ち続ける必要もない。
だが、自分や家族を守る術は密かに磨いておく必要があるかもしれない。
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