ベトナム技能実習生 送別パーティーでの出来事

ホアルー

今から7年ほど前の話になりますが、前職の会社の技能実習生の送別パーティーに出席した際に、
とても印象に残った出来事がありました。

そのパーティーは監理組合主催で帰国する約30名ほどのベトナム実習生の送別会的なものでした。
私は受け入れ会社側の代表として出席し、当たり障りのない別れのスピーチをしたのが、記憶に残っています。

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そして、私のスピーチの後、別の受け入れ企業の社長さんがスピーチをされました。そのスピーチがすごく印象的でした。

その社長さんは、受け入れた実習生1人1人との思い出や仕事の事などを話され、非常に上手でユーモアのあるスピーチだなと感心しながら聞いていました。

すると、その社長さんが実習生との思い出話しの途中で、こらえきれず泣き出したのです。周りに立っていた実習生達はあわてて社長さんの肩をさすったり、大丈夫大丈夫と声を掛けたりしていました。

泣きながら社長さんは『みんなが帰国したら寂しい』と言ったのです。会場から少し笑い声なども聞こえていましたが、何がおもしろいのか私には全くわかりませんでした。


この社長さんは相当の覚悟で実習生を受け入れたんだなと思いました。若い実習生の3年間を真剣に考え、何かを得て帰ってもらおうと真剣に指導したんだと思います。

みなさんはああいった場所で、人目もはばからず誰かのことを思って泣けますか?あの涙は本気で実習生達と向き合い、心を通わせたから流せる涙だと思います。あんなにすがすがしい涙を見たのは本当に久しぶりで、私も感動したのを覚えています。


今、技能実習制度には様々な問題があります。実習生の失踪や犯罪、受け入れ企業側の賃金未払いやいじめなど。
7年前のあのスピーチとはかけ離れた現実が今ここにあります。

実習生個人の資質の問題も確かに有ると思いますが、受け入れ企業のモラルはどうなのでしょう?受け入れ企業自体の質が下がってるのもまた事実だと思います。


受け入れる企業側もあのスピーチをした社長さんのように、覚悟を持って受け入れなければならないのではないでしょうか。

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