ベトナム経済を知るための詳細記事
こんちには!ホアルーです。
本日は少し趣向を変えて、ベトナム経済について、ファンダメンタルズの面と、私が実際にベトナムとビジネスで関わってきて感じている事を書いていきたいと思います。

まずベトナムの2016年の実質国内総生産(GDP)は約2,019億ドルで、経済成長率は6,21%となっています。
ちなみに日本の2016年のGDPは4.939兆ドル、経済成長率は1.2%となっています。
この数字だけだとわかりにくいですね(´・_・`)
ベトナムのご近所マレーシアのGDPが約2,964億ドル、フィリピンが3,049億ドルという事で、
アジアの中で伸び盛りの中堅どころといった感じですね。
ベトナムの物価上昇率は2.66%と発表されています。しかし、相対してベトナム労働者の賃金上昇率は低迷し、
要は実質賃金(労働で得た賃金でどれだけの物品の購入に使えるかを示す値)が長期間下落傾向にあると言えます。
私はハノイで働いているベトナムの友人が複数いるのですが、その友人達の平均的な月給は2万5000円ほどです。
それに対して、ハノイの一般的なアパートの家賃相場は5000円〜15000円ほどです。
このアパートというのは決して3LDKや4LDKの高級なマンションの家賃ではなく、
ごく一般的な若者が借りる1DK程度のアパートの家賃相場です。これだけでも、
ベトナムの実質賃金がどれだけ低いかおわかり頂けると思います。
そしてこれは私の個人的な所感なんですが、ここ20年ほどで、様々な国からの企業がベトナムに進出しました。
それに伴い、外国駐在員の方々が増え、大型のショッピングセンターやモール
(ヴィンコムセンターやパークソン、AEON MALL)も増えていきました。
そういうショッピングモールの価格帯はほぼ日本と変わりません。しかし、ベトナムの世帯所得の中で、
富裕層がここ20年で爆発的に増えたのも事実です。
そういう富裕層の購買意欲が高価格帯のショッピングモールなどを支えているのでしょう。
事実、私がヴィンコムやAEON MALLで買い物した時も、中国の観光客の方ばかりでなく、
ベトナムの富裕層らしき方々が買い物をしているのを数多く見かけました。

そして、私がベトナム経済について思う事として、地方都市や農村部の若者の雇用問題があります。
ベトナムの失業率は都市部で約2.3%農村部で約1.8%程度となっていますが、農村部では、
実質失業者であっても、戸籍上は農業従事者としている方が多いので、失業者としてカウントされていない
という実態があります。農村部の若者の失業率はもっと高いと思われます。
そして、さらに問題であると思っているのが、ベトナム企業の採用方法にあります。
一般に、企業の採用基準として、日本では大学ランクや、面接試験結果を重視しますが、
ベトナムでは一番の採用基準としてコネクション(いわゆるコネ)の有無が大いに影響します。
なので、地方都市や農村部の一般家庭出身の若者は、コネクションの面で都市部の富裕層や中流家庭の
若者に対して、ハンデを背負っています。よって、農村部の若者がハノイの一流大学を卒業しても、
コネがなければ就職するのは厳しいのが現実です。結果的に、都市部と農村部でさらに貧富の格差が
広がる事となり、地方都市の消費性向が向上しないので、ハノイやホーチミンに人、モノや金が集中してしまう
というのが現状であると思います。
こういった現状を打開するには、やはり”観光業”が鍵となるのは間違いないでしょう。そういった意味でベトナム観光業の一助となるべく、本当に微力ですが当ブログでベトナムの魅力をさらに発信していきたいと思います(^-^)/
長々と長文失礼しました。それでは!


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まずベトナムの2016年の実質国内総生産(GDP)は約2,019億ドルで、経済成長率は6,21%となっています。
ちなみに日本の2016年のGDPは4.939兆ドル、経済成長率は1.2%となっています。
この数字だけだとわかりにくいですね(´・_・`)
ベトナムのご近所マレーシアのGDPが約2,964億ドル、フィリピンが3,049億ドルという事で、
アジアの中で伸び盛りの中堅どころといった感じですね。
ベトナムの物価上昇率は2.66%と発表されています。しかし、相対してベトナム労働者の賃金上昇率は低迷し、
要は実質賃金(労働で得た賃金でどれだけの物品の購入に使えるかを示す値)が長期間下落傾向にあると言えます。
私はハノイで働いているベトナムの友人が複数いるのですが、その友人達の平均的な月給は2万5000円ほどです。
それに対して、ハノイの一般的なアパートの家賃相場は5000円〜15000円ほどです。
このアパートというのは決して3LDKや4LDKの高級なマンションの家賃ではなく、
ごく一般的な若者が借りる1DK程度のアパートの家賃相場です。これだけでも、
ベトナムの実質賃金がどれだけ低いかおわかり頂けると思います。
そしてこれは私の個人的な所感なんですが、ここ20年ほどで、様々な国からの企業がベトナムに進出しました。
それに伴い、外国駐在員の方々が増え、大型のショッピングセンターやモール
(ヴィンコムセンターやパークソン、AEON MALL)も増えていきました。
そういうショッピングモールの価格帯はほぼ日本と変わりません。しかし、ベトナムの世帯所得の中で、
富裕層がここ20年で爆発的に増えたのも事実です。
そういう富裕層の購買意欲が高価格帯のショッピングモールなどを支えているのでしょう。
事実、私がヴィンコムやAEON MALLで買い物した時も、中国の観光客の方ばかりでなく、
ベトナムの富裕層らしき方々が買い物をしているのを数多く見かけました。

そして、私がベトナム経済について思う事として、地方都市や農村部の若者の雇用問題があります。
ベトナムの失業率は都市部で約2.3%農村部で約1.8%程度となっていますが、農村部では、
実質失業者であっても、戸籍上は農業従事者としている方が多いので、失業者としてカウントされていない
という実態があります。農村部の若者の失業率はもっと高いと思われます。
そして、さらに問題であると思っているのが、ベトナム企業の採用方法にあります。
一般に、企業の採用基準として、日本では大学ランクや、面接試験結果を重視しますが、
ベトナムでは一番の採用基準としてコネクション(いわゆるコネ)の有無が大いに影響します。
なので、地方都市や農村部の一般家庭出身の若者は、コネクションの面で都市部の富裕層や中流家庭の
若者に対して、ハンデを背負っています。よって、農村部の若者がハノイの一流大学を卒業しても、
コネがなければ就職するのは厳しいのが現実です。結果的に、都市部と農村部でさらに貧富の格差が
広がる事となり、地方都市の消費性向が向上しないので、ハノイやホーチミンに人、モノや金が集中してしまう
というのが現状であると思います。
こういった現状を打開するには、やはり”観光業”が鍵となるのは間違いないでしょう。そういった意味でベトナム観光業の一助となるべく、本当に微力ですが当ブログでベトナムの魅力をさらに発信していきたいと思います(^-^)/
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