楽天とWalmartの提携に思う ベトナムの市場の行方

ホアルー

こんにちはホアルーです
先日、楽天とアメリカ小売り最大手Walmartの提携が発表されました。楽天がWalmart子会社 西友と共同経営で、ネットスーパー事業を展開するようです。ますます消費者にとっては便利な時代になっていきますね。

近年ベトナムでもネットスーパーの市場規模は拡大し、インターネットの普及率の高まりも相まって急速に広まっています。若いワーカー世代や、子育て世代に特に需要があるようです。

ですが、私はふとこのような急速な利便性の発展に少し違和感というか疑問を持ちます。いったいどこまで便利になれば人間は気が済むんだろう、と。

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市場も生活の景観


ベトナムではまだまだ”市場”が数多く残っており、そこで買い物をする人も大勢います。そして当然その”市場”での商売を生業にしている人も大勢います。

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ベトナムの大手スーパーBig Cや最近進出したイオンなどで買い物したことがある人なら解ると思いますが、やっぱり価格が高いです。地方の村の市場で同じものを買うのより、2〜3倍の値段のものもあります。

まだまだベトナムの平均月収は低い(およそ2〜3万ほど)ので、Big Cなどで頻繁に買い物できる所得層の人は少数派です。なので、”市場”にまだまだ需要があるのでしょう。

ベトナムの特に田舎の方では市場は街の景観そのものであり、当然のようにあるものです。確かにネットスーパーに比べて不便ですよね市場での買い物って。でも、顔見知りの人と挨拶したり、値切り交渉してみたり、ちょっとおまけで多めに入れてもらったり。

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観光客にとっても魅力的な場所


ベトナムの市場に行くと、見た事もないフルーツがいっぱいあります。

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どんな味や香りがするのか興味をひかれますよね。そして買って食べてみたら想像以上に甘くておいしかったり、逆に水っぽくてまずかったり。 こういった体験も旅行の魅力の一つだと思います。

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そして何よりその国の生活の息づかいを感じる事ができますよね。でも、これからますますネットスーパーや大手小売りチェーンの進出・競争が激化すると、”市場”がさらに衰退していくようになります。いずれ市場を生業にして生活できなくなったとしたら、誰も市場で商売しなくなります。

でもそれって、何か寂しくないですか? 失ってはいけない”何か”を失いつつあるように私には感じます。
どこかで立ち止まって、どこまで便利になったら気が済むのか真剣に考えなければいけないような気がします。

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Posted byホアルー

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